美味しく食べて体質改善!
食と命のシステムを最大限に活かす料理術、
つぶつぶ雑穀料理を青森県弘前市で伝えています。
雑穀と野菜で作る家庭料理教室
たきさんちの高杉多希です!
訪問してくれてありがとうございます!
以前書いた記事の情報を色々更新したくて、
再度、書き直したのでアップします。
「未来食つぶつぶ」では、
普段使いの油は、
「なたね油:ごま油=7:3」
でブレンドして使うことをおススメしています。
これは、とっても体の仕組みに合った、
まさに、黄金比、なのです。
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私たちの体には、油が必要です。
体をスムーズに動かしたり、
細胞を覆う膜を作ったり。
様々な働きをしてくれています。
油が無いと、
お肌がカサカサになったり、
血管が固くなったり、
筋肉がスムーズに動かなかったり。
肌荒れやアトピー、
脳血管障害や子供の成育などに関わってきます。
料理教室の生徒さんに、
普段どんな油を使っているか尋ねると、
「体に良さそうなので、オリーブ油を使っています」
「えごま油や亜麻仁油をサラダにかけて使っています」
そういう方がとても多いです。
どちらも、植物性だし、
体に良さそうなイメージですね。
しかし、オリーブ油はオレイン酸が多く、
えごま油は酸化しやすい。
「健康に良いらしいから」…
というのは、とてもあいまいです。
また、一物全体食、身土不二の基本に立ち返ると、
本来、日本で取れないオリーブ油は、
日本人の体に合わないですし、
エゴマを油に搾って食べるよりは、
煎って食べた方が、美味しく食べられます。
じゃあ、一体何をどうしたら良いの?
という答えが、
つぶつぶ流合わせ油。
「なたね油:ごま油=7:3」
というブレンド油です。
実は、脂肪には種類があり、
その中の一つが大事!ではなくて、
全体のバランスが大事!なんです。
健康効果を謳った商品などで、
「ω3食品(αリノレン酸)を摂るとイイよ!」
と書かれているのは、
現代人は、飽和脂肪酸とオレイン酸を取り過ぎて、
αリノレン酸が少なく、
脂肪酸のバランスが崩れているから。
ではそもそも、どんなバランスで、
脂肪酸を摂取したら良いのか?
※厚生労働省ホームページにも掲載してありました。
飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3
一価不飽和脂肪酸は、オレイン酸、
多価不飽和脂肪酸は、αリノレン酸やリノール酸のこと。
で、多価不飽和脂肪酸は、
リノール酸:αリノレン酸=4:1
この割合を一つの式にまとめると、おおよそですが、
飽和脂肪酸:オレイン酸:リノール酸:αリノレン酸
=5:7:4:1
そこで、なたね油と、ゴマ油の脂肪酸バランスを検索してみました。
※以前、日清オイリオさんのHPからお借りした画像です。
同じページは無くなっていました。
データ元の、
日本油脂検査協会さんの調査資料に、
食用植物油脂の脂肪酸組成が掲載されています。
ここに示されている数字から、
なたね油7:ゴマ油3では、
どのような脂肪酸バランスか計算してみました!
まず、どの検体が、
つぶつぶでおススメしているか、
分からないのですが、
おおよそ同じなので、
グラフに掲載されている数字をもとに出していきます。
ごま油は、全体の3割なので、
飽和脂肪酸:オレイン酸:リノール酸:αリノレン酸
=0.3(15.4:40.1:44.5:0.3)
=4.62:12.03:13.35:0.09
なたね油は全体の7割なので、
飽和脂肪酸:オレイン酸:リノール酸:αリノレン酸
=0.7(7:58:23.3:9.9)
=0.49:40.6:16.31:6.93
これを足すと、
飽和脂肪酸:オレイン酸:リノール酸:αリノレン酸
=5.11:52.63:29.66:7.02
全体の比率の中で、
αリノレン酸が1なので、
全体を7.02で割ると、
飽和脂肪酸:オレイン酸:リノール酸:αリノレン酸
=0.72:7.49:4.22:1
およそ、1:7:4:1、でした!
飽和脂肪酸以外は、理想的なバランスでした!
※前回の記事よりも、
飽和脂肪酸が少なくなってます。
前回が計算ミスったみたいです。
※ちなみに、
ごま油4:なたね油6の場合は、
1.70:8.38:5.24:1
ごま油2:なたね油8の場合は、
1.08:5.36:2.86:1
の割合でした。
飽和脂肪酸は、ブレンド油では足りませんが、
余剰な糖質やタンパク質から、体内で合成できます。
しっかりと炭水化物を食べていれば大丈夫です。
しかも、
動物性脂肪やショートニング、加工油脂などで、
簡単に食べ過ぎてしまいますから、
現代では、むしろ摂らないように注意が必要です。
(だから、質の悪い油や体に合わない油を摂りながら、
ご飯をたくさん食べると、
オレイン酸、リノール酸、αリノレン酸が足りなくなって、
飽和脂肪酸が多くなって、太るんですね!
またひとつ納得!ダイエットにも効果的!)
では、
飽和脂肪酸が少ないとどうなのでしょう?
飽和脂肪酸の少ないと、
脳内出血のリスクが高まります。
脳は主に脂肪で出来ていますし、
血管の柔らかさを保つのも脂肪です。
体内で飽和脂肪酸が生成できるとは言え、
昔は、余剰な炭水化物やタンパク質を摂れるほど、
全体的な栄養状態が良くありませんでした。
なので昔は、
戦前などの自給的な日本人の生活に加え、
戦時中の食糧難もあり、
油の不足による脳血管のもろさによるとみられる、
脳内出血が多くあったようです。
※国立循環器病研究センターHPより画像をお借りしました。
現代では、飽和脂肪酸の取り過ぎによって、
血管内が詰まって、血管が破れてしまう、
「脳梗塞」が増えています。
(1995年に激増してるのは、
診断基準が変わったためだそうです。念のため。)
戦前の油の使用の仕方のデータを見ると、
文献に見る食用油脂および油脂調理についてー昭和女子大学学術機関リポジトリ
※クリックすると、PDFがダウンロードされます。
ほとんどの家庭がなたね油で、
沖縄だけラードを味噌汁や炒め物に使っていました。
ご飯も満足には食べられず、
たまに食べられる揚げ物は贅沢品。
日本中の壮年期の方が、
脳内出血で倒れる人が多い中、
沖縄県では、豚を屠殺してラードを作り、
ちびちびと使っていたので、
沖縄のおばあは長生きだったんですね。
でも、ラードがいいって事でないです。
十分な炭水化物が摂れるのに、
さらに飽和脂肪酸を摂取することは、
肥満や脳梗塞の原因になります。
脂肪酸バランスが、
血管の柔らかさ、肌の潤いを保つ鍵です!
そして、その油を、
炒め物や揚げ物などで、
美味しいと思う範囲で、
十分に食べることで、
つぶつぶ料理を食べる人は、
ダイエットに成功したり、
お肌が若返ったり、
体が元気になるので、
考え方までイキイキと変わってきます。
というわけで、
体に良い脂肪酸バランスは、
飽和脂肪酸:オレイン酸:リノール酸:αリノレン酸
=5:7:4:1
飽和脂肪酸は体内で合成できるので、
必須脂肪酸のバランスが重要。
そのバランスが良いのは、
「なたね油7:ゴマ油3」
この黄金比で食事を続けましょう!
さらに、雑穀ごはんもしっかり食べましょうね!
もちろん、薬品抽出ではなく、圧搾油をおススメしますよ♪
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