自然栽培から父の昔話へ~田んぼの除草~

自然栽培の田んぼは、

除草剤を使わないため、

機械や手作業で雑草を取ります。

 

その話を、実家の父にしたら、

面白い昔話が飛び出しました。

 

 

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食と命のシステムを最大限に活かす料理術、

つぶつぶ雑穀料理を青森県弘前市で伝えています。

 

雑穀と野菜で作る家庭料理教室

たきさんちの高杉多希です。 

 

訪問してくれてありがとうございます。

 

 

機械が出来たとはいえ、

稲と稲の間は手作業。

 

津軽弁でいう所の、

「こまって」する仕事なので、

(かがんで。背中を丸めて。と言った意味)

 

1時間だけで「ふーっ!」と大きな息をつきました。

 

 

そんな話を実家でしたところ、

父も昔やったことがあるよ、とのこと。

 

 

昭和18年生まれの父が小学生の時。

 

 

米を作ってる友達の家に、

2~3人の友達と遊びに行って、

雑草取りの手伝いをしたんだとか。

 

弘前市富田といえば、

現在は田んぼがあったことなど全然想像も出来ませんが、

 

地名からも分かる通り、

昔は田んぼがあったそうです。

 

弘高下の駅の近く、土淵川沿いに、

田んぼが広がっていたとか。

 

(住所的には、現在の富士見町や寒沢町ですね。

でも、みんなザックリ「富田」と呼んだりします。

駅の東側は全部「城東」と呼ぶのと同じようなものです。)

 

※「東京紅団~太宰治を巡って」というホームページで、

大正9年の地図が載っていました。

確かに、寒沢町が全部田んぼのマークです!

 

 

手伝いに行くのは、決まって貧乏な子ども。

父も例に漏れず、です。

 

なんといっても、手伝いに行くと、

 

お昼ご飯をごちそうになり、

おやつが食べられて、

帰りには50円ももらえたとか。

 

今の50円の価値とは全然違いますね。

 

 

※「けんぼ」さんによる「写真AC」からの写真をモノクロにしました。
※「けんぼ」さんによる「写真AC」からの写真をモノクロにしました。

駄菓子屋さんで、

5円で何個も飴玉が入った袋が買えたので、

 

まずはそれを買って、

口に入れながら、

50円分の買い物をしたそう。

 

きっとニヤニヤが止まらなかったでしょうね。

 

金額的にも、今の10倍以上の価値だったのでは。

 

だとしても、500円。

一日働いて、500円…まぁ、食事込ですけど…

農家的にも美味しかったのでは。

 

でも、子どもがした仕事なので、

ちゃんと役に立ったのかは、

今となっては分かりませんね。

 

大人になって分かりますけど、

 

子どもが一生懸命手伝っても、

大人のように出来てないんだなぁってこと、

 

たくさんありますものね。

 

 

しかし、雑草取りは、

例え小学生でも大変な仕事。

 

ずっとやっていると、

さすがに腰が痛くなった、と言います。

 

けれど、お腹いっぱい食べるため。

お小遣いのため。

 

「田んぼの泥の中を歩くだけでも疲れるもんだよな」

 

「昔は市内にも、農耕馬がいっぱい居たんだよ」

 

「サラブレッドじゃなくて、ばん馬みたいな」

 

今の弘前市からは想像しにくいですが、

町中を馬車も通っていて、

 

馬が家の前で通りがかりに糞をすると、

その家の人が、塵取りみたいので拾って、

乾かして燃料にしていたとか。

 

全てが逞し過ぎて、恐れ入ります。

 

 

 

今日の晩ご飯↓

 

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最後までお読みいただき、

ありがとうございました!

 

 

高杉多希

 

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