(2/3)自然栽培を失敗せずにスタートするには

 

前回の記事で、

窒素の利用について書きました。

 

肥料の主な成分としてあげられる、

窒素N、リン酸P、カリK。

 

今日は、リン酸についてお伝えします。

 

 

 

************

講師のプロフィールはコチラ

 

※毎日の晩ご飯メニューとワンポイントアドバイスを配信中

メルマガ登録はコチラで「お気に入り登録」お願いします。

 

※最新の料理教室の日程はコチラ

 

※毎日のお弁当の写真はコチラ

 

※料理教室のLINE@始めました!

友だち追加

 

************

 

 

美味しく食べて体質改善!

食と命のシステムを最大限に活かす料理術、

つぶつぶ雑穀料理を青森県弘前市で伝えています。

 

雑穀と野菜で作る家庭料理教室

たきさんちの高杉多希です。

 

訪問してくれてありがとうございます。

 

 

 

リン酸の影響

主な肥料としてあげられる、

窒素N、リン酸P、カリK。

 

 

実や花のつきに影響すると言われるリン酸は、

リン鉱石を原料とします。

 

近年、主な生産国である中国で、採掘量が落ち込み、 

輸入に頼る日本は価格の高騰に見舞われているそうです。

 

 

では、日本の土壌にはリンが含まれていないのでしょうか?

 

実は、リンは土壌中にたくさん含まれていますが、

取り出すことが出来ないのです。

 

参考:【今さら聞けない営農情報】第21回ー土壌の改良(5)リン酸(一般社団法人 農協協会)

 

「黒ボク土を代表とする火山灰土壌は

鉄やアルミニウムを多く含んでいるので、

リン酸の固定が多く起こり、

 

通常のリン酸質肥料を施用しても、

大部分が作物に利用されることなく、

土壌に固定されてしまいます。

 

日本は火山国で火山灰土壌が多いため、

多くのリン酸が土壌に固定されています。」

 

つまり、

 

土の中のリン酸は、

そのままでは水に溶けにくく

その多くは、植物が利用できません。

 

でも、昔から人々は作物を育ててきました。

 

何もしなくても、

雑草は生い茂り、木は実をつけます。

 

そして、リンは土の中にたくさんある。

 

 

その循環に役に立っているのが、

微生物の存在です。

 

例えば、

ミミズが有機物を消化する過程で、

水溶性の可給態リン酸に変化して、

植物が吸収できるようになります。

 

 

参考サイト:

大地の鍬ーミミズのはたらき(有機農業をはじめよう!)

 

土づくりQ&A(ホクレンの肥料)

 

ミミズの多い土は良い土だ、とよく聞きますね。

 

 

 

汚水処理に利用されている「ポリリン酸蓄積細菌」は、

嫌気状態ではリンを放出する一方で、

好気状態では、嫌気状態ではリンを吸収する性質があり、

肥料を作ることもあるそうです。

 

参考:水処理教室ーリンを効率的に除去する生物脱リン法(KCRセンター)

 

好気→嫌気を繰り返すことで、

リンを吸着し、放出するそうです。

 

よく言われる「丁寧に土寄せをしてあげると、良く育つ」

ということにつながっているのではと思われます。

 

 

ただし、

「ポリリン酸蓄積細菌の生育条件や機構解明が不十分である」

と書かれているので、

土壌中でどこまで力を発揮するかは分かりません。

 

 

しかし、このように、いまだ未解明でも、

同じような働きの微生物が他に居てもおかしくありませんし、

 

現に日本はもちろん、

リン鉱石が取れるようになる以前も、

世界中で植物はしっかり育ってきました。

 

 

その事実を忘れて、

微生物を育てることをせずに、

リン酸を投入し続けることは、

地球環境のためにも良くありません。

 

美味しく食べて環境改善ができる自然栽培。

素晴らしいですね。

 

 

最後は、カリウムについて。

 

我が家で借りた畑には、これが足りないようです。

 

私もしっかり調べて、次の記事にしたいと思います。

 

お付き合いのほど、よろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

今日の晩ご飯↓

 

※毎日の晩ご飯メニューとワンポイントアドバイスをメール配信

つぶつぶ料理教室サイト「お気に入り登録」をお願いいたします。

→登録はコチラ

  

 

料理教室のLINE@始めました!

友だち追加

料理教室のご案内をしています。

良かったらご登録くださいね。

 

※最新の料理教室の日程はコチラ

 

 

 

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました!

 

 

高杉多希

 

<<次の記事<< >>前の記事>>