五穀豊穣の食卓を目指して@弘前市倫理法人会

今日は勤労感謝の日!

 

もともとは新嘗祭の日として制定された日。

 

新嘗祭とは、五穀豊穣を神に感謝する日。

 

 

そんな日に、未来食つぶつぶをお伝えする私が、

弘前市倫理法人会モーニングセミナーで、

お話させていただく機会をもらいました。

 

とっても嬉しい!

 

 

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こんにちは!髙杉多希です。

 

 

「たきちゃん」と呼んでください♪

 

雑穀と野菜で作る家庭料理教室 たきさんちを主宰したり、

月に一度の雑穀カフェWasamodoraを開催したり、

畑で雑穀や野菜を育てたりしています。

 

訪問してくれてありがとうございます。

 

 

未来食つぶつぶをお伝えする私が、

弘前市倫理法人会モーニングセミナーで、

お話させていただく機会をもらいました。

 

とっても嬉しい!

と思って、

 

9時から農クッキングレッスンがあるにも関わらず、

しかも、試食にスープを持っていく約束まで取り付けて、

朝3:30に起きて、スープを作って、

鍋を持って、お話に行ってきました!

 

私としては、

威厳たっぷりに話したつもりが、

 

「ずっとにこやかで、癒されました」

「ふわふわしてる感じ」

と言われて、

 

つくづく自分の思ってる自分と、

人が見てる自分って違うなぁと感じました(笑)。

 

 

そんな私の話してる様子を、

動画で公開したのでお知らせします^^

 

「五穀豊穣の食卓を目指して~雑穀を畑にも食卓にも取り戻そう~」

ただ、ちょっと見るには長いので、

原稿を皆さんにシェアさせていただきます^^

 

実際のお話では、ちょいちょい付け足した部分もありますが、

そのままお届けしますね♪

 

 

********

 

 

おはようございます!

弘前市新里で「雑穀と野菜で作る家庭料理教室たきさんち」を主宰しています、髙杉多希です。

 

「未来食つぶつぶ」という、雑穀と野菜が主役の新しい食スタイルを広めるべく活動しています。

また、無肥料・無農薬の自然栽培で、雑穀や野菜を育てる農法を学び、実践中です。

 

私は、もともと食の健康情報が大好きな人間でした。

 

けれども、それが災いして、体の仕組みに合わない食情報に振り回されて、自分自身が体調を崩してしまいました。

 

そんな時に出会ったのが「未来食つぶつぶ」でした。

理論に矛盾のない食システムでいて、なおかつ美味しい雑穀に魅せられて、今、仕事として、その魅力をお伝えしています。

 

 

みなさん、雑穀、食べたことはありますか?

では、雑穀が実っているのを、見たことはありますか?

 

ほとんどの人が見たことがないと思います。

かつて、明治時代には約35万ヘクタールもあった作付面積が、

1995年には209ヘクタールにまで減少しました。

 

たった120年で0.06%になったんです。

 

現在は、そこから少し増えて、約500ヘクタールほどに回復しましたが、それでも、0.14%です。

周りを見渡しても、今、この弘前で、生えているところはありません。

 

うちの畑以外は。

 

 

そんな中で、雑穀を育て、雑穀の料理を伝える私が、

五穀豊穣に感謝する新嘗祭が行われるという、この日に、

この場にお招きいただき、

お話させていただける機会を得られたことを、

とても光栄に思います。ありがとうございます。

 

新嘗祭をご存じない方もいるかと思いますので、簡単にご説明させていただきます。

 

 

新嘗祭とは、宮中の行事のひとつで、収穫祭に当たるものです。

毎年、11月23日に、

天皇陛下が、今年収穫した新しい穀物を神々に献上し、

自らも食べ、その年の収穫に感謝するものです。

 

もともとは旧暦の11月の二の卯の日に行われていましたが、

新暦では1月となるため、明治時代に11月23日となりました。

 

昭和22年までは新嘗祭という祭日でしたが、

昭和23年に勤労感謝の日と改められてから、

本来の意味が失われていきました。

 

現在では知らない人も居るというのを、寂しく感じています。

 

 

宮中では、御神饌として、蒸したお米やお粥、新米から作ったお酒の他、

アワのごはんをお供えし、天皇陛下が召し上がります。

 

このお供え自体が、神として扱われ、また稲穂には天照大神の霊威がこもっており、

それを食すことで、身に移すとも考えられています。

 

 

皆さんも、実際に食べてみたいと思いませんか?

今日は、私の畑で今年取れた貴重なもちアワを、特別にスープにしてお持ちしました。

 

これから、お配りいたします。

少しですが、早起きして作りました。

ぜひ召し上がりながら、お聞きいただければと思います。

 

 

さて、今日お話させていただく機会を得て、改めて、

どうしてこんなに津々浦々、いろいろな食材が手に入る現代で、

私が雑穀という食材を選び、料理し、育て、伝えているのか?

自分なりにふり返ってみました。

 

そこで、私に影響を与えたと思う2つの言葉と、

未来食つぶつぶの料理をお伝えしていく上で大切にしている言葉を1つ、

ご紹介させていただきます。

 

 

皆さんは、この言葉を聞いた覚えはありますか?

 

 

「土に根を下ろし、風とともに生きよう。

種とともに冬を越え、鳥とともに春を歌おう」

 

1986年のスタジオ・ジブリの名作

「天空の城ラピュタ」の主人公の一人、シータのセリフです。

 

小学校の低学年の頃、

「天空の城ラピュタ」と「となりのトトロ」が大好きで、

毎週末は早起きをして、ビデオで繰り返し、見ていました。

 

画面の中に流れる風景は、私の中で原風景のように深く根付きました。

また、シータの言葉は、今ほどに意味は理解していなくても、

素晴らしいセリフだと思っていました。

 

けれども私が育ったのは、周りは住宅ばかりなところでしたから、

近くで野菜の畑などは見たことがありませんでした。

何かの種を、意識して見た記憶はありません。

 

なので、憧れはあるけれども、

どんな風に生きれば、それが実現するかは分かりませんでした。

 

 

しかし、今の私は、シータのセリフを実現しています。

春に、雑穀や野菜の種を植え、

夏は太陽や雨や風が育ててくれていることを実感し、

収穫して種を採り、冬を越えて春を喜び、

また種を植えています。まさに、実現しました。

 

 

今、私たちの多くは、

自分で食べるものを収穫することは少なくなりました。

 

そして、ほとんどの人が、

自分の命綱である主食である穀物が、

どのように育つのかを忘れています。

 

 

とはいえ、主食であるコメを、田んぼで育てることはおいそれとはできません。

しかし雑穀は、田んぼがなくても、畑で育てることができます。

プランターでも栽培できます。

 

雑穀は、主食の穀物でありながら、

家庭菜園でも簡単に育てることができるほど生命力が強く、

いろいろなところで生育することができます。

 

 

「土に根を下ろし、風とともに生きよう。

種とともに冬を越え、鳥とともに春を歌おう」

 

雑穀は、種です。

自分で種を植えて、収穫し、種を食べ、また種を植える。

雑穀栽培4年目にして、

この言葉が、さらに私の中に染み込んできている気がします。

 

 

私も雑穀を栽培してみたいなと思った方は、

お声掛けいただければ、種を差し上げますので、

ぜひ来年育ててみてください。

 

 

次に、紹介したい言葉の、2つ目です。

 

皆さん、「地産地消」という言葉は知っていますよね。

地域で取れたものを、地域で消費しよう、という取り組みです。

では、「身土不二」(しんどふじ)という言葉は知っているでしょうか?

 

日本語では、「身は土と二つにあらず」と読みます。

自分のからだと、自分が暮らす土地は、一体である、という意味です。

 

私は、以前からこの言葉が好きでしたが、

雑穀栽培を実践し、

土の微生物を大切にする自然栽培を学べば学ぶほどに、

この言葉が表す、生命の神秘と真理と不思議さを感じています。

 

 

人間は、一日徒歩で歩いて帰って来られる、

四里四方で取れるものを食べていれば健康になる、と言われています。

 

私がこの言葉を知ったのは、10年以上前ですが、

それまでも近くで取れたものを食べるように心がけていました。

 

買い物をする時は、なるべく青森県産品を選びました。

より近くで取れたものが食べたいと思い、

小さいながらも家庭菜園で野菜も作り始めました。

 

 

しかし、ここに大きな落とし穴がありました。

 

近くで取れるもの、の中から、雑穀だけが、すっかりと失われていたのです。

私たちの祖先は、縄文時代から連綿と、雑穀を育て、炊いて食べてきました。

そして、体もそれで元気に過ごせるように出来ているのです。

 

けれども、戦後から雑穀栽培はすっかり廃れてしまい、周りを見渡してもどこにもありません。

土と体は一体ですから、雑穀が失われた穴を埋めなければいけません。

 

そこに入り込んだのが、さまざまな肉や野菜で作られた、おかずです。

 

食卓は、主食をおざなりにして、おかずで埋め尽くされました。

その方が体に良いと教えられました。

 

しかし、歩けば食べ物を売ってる店がある現代も、

本当の意味で満足する食を得られることは、まずありません。

なぜなら、そこに雑穀の代わりになるものはないからです。

 

 

そして、また、植物と土と微生物の力を活かす無肥料・無農薬での農法を学ぶ中で、

私たちの体が雑穀を欲するように、土も雑穀を欲しているのではないか、と確信を得ています。

 

2人に1人がガン患者と言われる現代。

土にも、体にも、雑穀が必要です。

 

畑を耕し、雑穀を育て、景色の中に雑穀を復活させる。

台所で雑穀を料理し、食卓に雑穀を復活させる。

これは両輪で動かなくては実現しません。

 

けれど、実現すれば、食べものも、健康も、環境も、

多くの問題が解決するのは、間違いないと思っています。

 

 

先日、畑で作業をしていたら87歳のおばあちゃんが

「この辺でも昔は育てて食べていた」と教えてくれました。

 

60代の生徒さんが、育っている雑穀を見て、

「この風景、昔見たことがある!」と言っていました。

 

 

私が、この弘前で、雑穀のある風景を作り出したことで、

それが呼び水となって、

たくさんの人の記憶が目覚めていく気配があります。

 

 

私はこれからも雑穀のある風景の呼び水となるべく、

雑穀の料理をお伝えし、雑穀を畑で育てていきます。

 

それを食べ、景色を見た人の中から、続く人が現れるはずだからです。

 

 

それでは、最後に、

私が未来食つぶつぶをお伝えするうえで、

大切にしている言葉をお伝えします。

 

 

それは、「おいしくなくっちゃ栄養にならない」です。

 

人間のからだは、シンプルでいて、

その仕組みは複雑怪奇な「ピタゴラスイッチ」です。

 

その仕組みを正常に機能させる食べ物を見分けるセンサーが、

「美味しい!」と体が震える美味しさです。

ただ雑穀を食べるだけではダメなのです。

 

 

いくら成分的に栄養が豊富でも、

いくら体に悪いものが入っていなくても、

美味しくなければそれは体にとって必要なものであるとはいえないのです。

 

とはいえ、現代の食は、

美味しく感じれば何でも良いというほど、安全ではありません。

そこは注意が必要です。

 

 

でも皆さんは、雑穀、と聞いて、どんなイメージが思い浮かびますか?

まったくネガティブなイメージがない、という人は少ないと思います。

 

戦後の食糧難や、米を崇める風習から、

「雑穀はマズい」とか「貧乏な食事」のイメージが定着しています。

 

見たことも、食べたこともない人でも、そのように思い込まされています。

そして、そのイメージのまま、

一汁三菜のような食卓を再現するのでは、

現代のきらびやかな食卓を思い描く人には満足できません。

 

だからこそ、つぶつぶ料理では、

現代人が見た目でも満足できるようなレシピが、たくさん開発されています。

 

 

雑穀でハンバーグもソーセージもピザもパフェも作っちゃう。

一度失われてしまったものを、そのまま復元させるのではなく、

さらにバージョンアップさせる。

 

すごいことだと思いませんか。

雑穀を「あぁ、美味しい!」と喜んで食べる。

これが、健康への第一歩です。

 

 

雑穀を食卓にも畑にも取り戻すための方法が、

微生物を活かす無肥料・無農薬の自然栽培、

そして、未来食つぶつぶの食の心と技だと確信した私は、

 

この感動をたくさんの人と分かち合いたくて、

我が家を中心に、青森県内各地に広めています。

 

 

今日の私の話を聞いて、

雑穀を食べること、

育てることに興味を持っていただく方がいると嬉しいです。

いつでもお声掛けください。

 

 

 

また、お手元に、つぶつぶが発行している機関誌と、

私の料理教室の体験レッスンのご案内をお配りしております。

お家でご飯支度をされる方を、

ぜひ料理教室にお誘いいただければと思います。

 

また、人数が揃えば、出張で開催することも出来ますので、

お気軽にお問い合わせください。

 

今日は皆さんの貴重なお時間に、耳を傾けていただき、

 

本当にありがとうございました。

 

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最後までお読みいただき、

ありがとうございました!

 

 

高杉多希

 

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