2月9日に開催する
「青森からはじめよう!食と農をつなぐオーガニックデーin藤崎町」
の会場である藤崎町の文化センターに下見に行ってきました。
地球温暖化が叫ばれるようになって、もう何年が経つでしょう?
エコバッグにマイ箸、地産地消。買い物は投票。SDGs。
これらの言葉が日常に浸透してきた一方で、
オーガニックが与える社会的な意義や、
人々の健康、そして地球環境への影響については、
まだ知られていない部分がたくさんあります。
「食べること」が未来の地球にどうつながるのか。
私たちが毎日、口にするものが、どれだけの可能性を秘めているのか。
そんなことを一緒に考える、
そして体験するきっかけが「オーガニック・デー」です。
開催への思いを書いてみようと思います。
こんにちは!髙杉多希です。
訪問してくれてありがとうございます。
雑穀と野菜で作る家庭料理教室 たきさんちを主宰したり、
畑で雑穀や野菜を育てたりして、
Instagramで情報発信をしたりしています。
「たきちゃん」「たきさん」と名前で呼んでください♪
会場から見えた岩木山。
ちょっと隠れてますが。
当日のプログラムは、
「夢見る給食」の上映会と、木村秋則さんの講演なので、
カーテンは閉めて行います^^でも、晴れると良いな!
さて。
地球温暖化が叫ばれるようになって、もう何年が経つでしょう?
エコバッグにマイ箸、地産地消。買い物は投票。SDGs。
これらの言葉が日常に浸透してきた一方で、
オーガニックが与える社会的な意義や、
人々の健康、そして地球環境への影響については、
まだ知られていない部分がたくさんあります。
「食べること」が未来の地球にどうつながるのか。
私たちが毎日、口にするものが、どれだけの可能性を秘めているのか。
そんなことを一緒に考える、
そして体験するきっかけが「オーガニック・デー」です。
オーガニック農業がなかなか広まらない理由は?
日本政府が打ち出した、
「みどりの食料システム戦略」には、
「2050年までに有機農業の面積を25%にする」
という発表が載っています。
あなたの身の回りに、有機農業は広がっていると思いますか?
私は、まだまだだと思います。
その理由を考えてみました。
*定義があいまい
「有機農業」「オーガニック」と聞いて、
どんなイメージが浮かびますか?
「無農薬」や「有機肥料」などを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。
(今は「無農薬」と書いて販売はできませんが…)
でも実際には、オーガニックな農法には、
「化学農薬不使用」や「不耕起」など、
さまざまな手法や考え方が含まれています。
言葉そのものも、
「自然発生的な」という意味を持ち、
実はとても幅広いんです。
この多様性や曖昧さが、
オーガニックがなかなか広がらない、
理由のひとつになっているかもしれません。
*収入が不安定
現代の慣行農法によって、
スーパーには一年中さまざまな野菜や果物が並んでいますよね。
たとえばトマトは夏が旬ですが、冬でも立派なものが手に入ります。
一方、オーガニック農法では、天候や自然環境の影響を大きく受けるため、
「今年は収穫が少なかった」「病害虫の被害で全滅してしまった」
といったことも起こり得ます。
そのため、収穫量が安定しにくく、
特に大規模流通には不向きと言われています。
農家さんは、収入面での不安を抱えている方が多いのです。
*消費者の知識不足
農業の知識のない人が、オーガニック食材を求めるあまり、
農家さんに無理な要求をする...なんて出来事も起こっています。
今まで慣行栽培で農業を行ってきたい人が、
有機栽培に踏み切るには、
機械や人員の確保、農法の勉強も必要です。
また、虫食いなどがあると、消費者が買わない、
という事態もあります。
消費者が買わないものは、
流通業者である農協や卸売業者は買いません。
私たち、非農家も、作物について、育て方について、
知ることが必要になってきます。
*誇りを汚された気持ちになる
オーガニックを奨励するあまり、
慣行農法を行う農家さんに対して否定的な言葉を使うことは、
今まで私たちの食卓を支えて来てくれた農家さんの仕事に対して、
とても失礼なことに当たると思います。
私は、農家さんを糾弾したいのではないのです。
ただ、実際に地球環境も、私たちの健康も、待ったなしの状況です。
お互いに敬意を持って、これからの未来を考えていかなくてはいけません。
オーガニックで目指すものは?
肥料や農薬に頼った農業から、
オーガニックに切り替えることで、
さまざまな良い今日があります。
*農家さんの健康
農薬を使用して、一番に健康被害を受けるのは農家さんです。
基本的に農薬は薄めて使いますが、何千倍、何万倍と水で希釈します。
それほどの劇薬を日々使用しているのですから、農家さんの健康も心配です。
*食べる人の健康
ネオニコチノイド系の殺虫剤は、
神経系に影響を与え、子や孫の代に発生するとご存じでしょうか?
現代では、発達障害の子がぐんと増えたというデータもあります。
除草剤のグリホサートでは、発がん性物質として、海外では訴訟問題が多発しています。
*地球環境
化学肥料の主成分・窒素の気化による亜酸化窒素は、
CO2の約300倍の温室効果ガスです。
化学肥料の使用を抑えることは、人間にとって住み良い地球を守る一歩です。
また、肥料の多い野菜は虫食いの被害も多いとされ、
肥料を減らすことは、農薬の使用を抑えることにも繋がります。
その他にも、肥料・農薬による地下水の汚染など、
農業による環境破壊は、かなり深刻です。
では、どうしたら良いのか?
その答えの一つが、学校給食のオーガニック化です。
*有機給食を提供する学校の取り組み
「夢みる給食」は、
実際の自治体でオーガニック食材を使った給食を提供している事例を、
紹介するドキュメンタリー映画です。
子どもたちの給食という安定供給先があることで、
農家さんも安心して育てることができます。
そして、食べる子どもたちも健康になる。
また、子どもたちが食べものについて考えるきっかけにもなります。
今回のイベントでは、
「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則さんをお招きして、
お話もしていただきます。
木村さんは、日本のみならず、世界にも講演に出かけ、
韓国では有機給食の実現のために動いたこともあるそうです。
ソウル市では、2021年からすべての小学校・中学校・高校で
「オーガニック無償給食」が全面的に実施されるなど、
韓国国内では有機食品の学校給食への導入が進んでいるそうです。
日本にも出来ない訳はありませんよね!
また、学校給食だけじゃなくて、
「こういう風にしていったらいいんじゃない?」
と、それぞれが考え、実践のきっかけとなる場に、
このイベントが鳴れば良いなと思います。
2月9日(日)
「青森からはじめよう!食と農をつなぐオーガニックデーin藤崎町」
お申込みお待ちしております!
オーガニック農産物を美味しく食べる技術は、つぶつぶ料理教室で身に着けよう!
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